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信州・取材前線:大手も移動販売(その1) 増える買い物弱者 /長野
セブン&アイ、坂城で11月から
大手流通チェーンのセブン&アイ・ホールディングスグループの「イトーヨーカ堂」と「セブン-イレブン・ジャパン」は11月24日から、坂城町で買い物弱者支援のため移動販売車「あんしんお届け便」の運行を始めた。昔ながらの商店街が衰退し、住民が普段の買い物にも困る買い物弱者化することが、全国的に問題になっている。山間地など多くの小集落を抱える県内では一層、深刻だ。一方、地域によって商店には大手の移動販売への進出に警戒心もある。コンビニ店の運営などで実績がある流通チェーンの販売車が、買い物弱者の救世主になるかどうか、現場を取材した。【仲村隆】
◇住民歓迎、地元業者は警戒も
戦後、相次ぐ工場進出で開けた坂城町。1977年から住宅団地ができた月見地区の月見区公民館前に、野菜や日用品を積んだトラックが到着すると、待ち構えた高齢者ら約50人で黒山の人だかりとなった。近くの手塚美代子さん(72)は食品を手に取りながら「息子と2人暮らしだが、車を運転する息子が居ない平日は買い物に行けなかった。これからは新鮮なものが手に入る」と笑顔を見せた。
月見地区は280戸計約1000人が住む。住民の5割以上を65歳以上の高齢者が占める。地区内の食料品店2店は90年代に相次ぎ閉店し、現在、最寄りの店まで片道1キロ以上。高齢者が歩いて買い物に行くのは体力的にも困難だ。区長の柳沢浩さん(67)は「小売店は郊外に移り、不自由する住民が増えている」と、ため息をつき「(移動販売は)願ってもない取り組みだ」と歓迎する。
イトーヨーカ堂とセブン-イレブン・ジャパンは、坂城町を含む東信3市町で移動販売始めた。いずれも県内では初めての試み。ヨーカ堂は社として全国初。3トントラックで週4日運行し、1日4カ所を巡回。商品は生鮮食料品や、衣料など日用雑貨など計500品目を積む。
セブンは社内で東北などに続く8番目。軽トラックで週2回、1日5~6カ所で販売。弁当、飲料など計150品目を用意する。
□
11月24日にイトーヨーカドーアリオ上田店であった移動販売車の出発式。宮下伸一店長は「地域貢献を考えた結果として挑戦することにした」と決意を述べた。グループは今回の結果を見て、他地域への拡大を検討する。
しかし、小売り業は自由競争の激しい世界だけに課題も多い。
宮下店長は「大手流通の進出には、地域小売業者の理解が得にくい。坂城町の場合は町が積極的に仲介し、地元小売業者らと調整できたから」と内情を語る。
そもそも商店街の衰退に対して「大手が郊外型大型店舗を出店したのが原因」との批判が絶えずある。商店の中には大手が移動販売事業を手掛けることに警戒感が強く、広域のサービス展開は容易ではないのが現状だ。
民間の状況について町田秀俊・県経営支援課長は「大手と地域小売店がそれぞれの役割を踏まえた上で連携していくしかない。その仲介のため行政の役割も重要だ」と強調する。
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セブン&アイ、坂城で11月から
大手流通チェーンのセブン&アイ・ホールディングスグループの「イトーヨーカ堂」と「セブン-イレブン・ジャパン」は11月24日から、坂城町で買い物弱者支援のため移動販売車「あんしんお届け便」の運行を始めた。昔ながらの商店街が衰退し、住民が普段の買い物にも困る買い物弱者化することが、全国的に問題になっている。山間地など多くの小集落を抱える県内では一層、深刻だ。一方、地域によって商店には大手の移動販売への進出に警戒心もある。コンビニ店の運営などで実績がある流通チェーンの販売車が、買い物弱者の救世主になるかどうか、現場を取材した。【仲村隆】
◇住民歓迎、地元業者は警戒も
戦後、相次ぐ工場進出で開けた坂城町。1977年から住宅団地ができた月見地区の月見区公民館前に、野菜や日用品を積んだトラックが到着すると、待ち構えた高齢者ら約50人で黒山の人だかりとなった。近くの手塚美代子さん(72)は食品を手に取りながら「息子と2人暮らしだが、車を運転する息子が居ない平日は買い物に行けなかった。これからは新鮮なものが手に入る」と笑顔を見せた。
月見地区は280戸計約1000人が住む。住民の5割以上を65歳以上の高齢者が占める。地区内の食料品店2店は90年代に相次ぎ閉店し、現在、最寄りの店まで片道1キロ以上。高齢者が歩いて買い物に行くのは体力的にも困難だ。区長の柳沢浩さん(67)は「小売店は郊外に移り、不自由する住民が増えている」と、ため息をつき「(移動販売は)願ってもない取り組みだ」と歓迎する。
イトーヨーカ堂とセブン-イレブン・ジャパンは、坂城町を含む東信3市町で移動販売始めた。いずれも県内では初めての試み。ヨーカ堂は社として全国初。3トントラックで週4日運行し、1日4カ所を巡回。商品は生鮮食料品や、衣料など日用雑貨など計500品目を積む。
セブンは社内で東北などに続く8番目。軽トラックで週2回、1日5~6カ所で販売。弁当、飲料など計150品目を用意する。
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11月24日にイトーヨーカドーアリオ上田店であった移動販売車の出発式。宮下伸一店長は「地域貢献を考えた結果として挑戦することにした」と決意を述べた。グループは今回の結果を見て、他地域への拡大を検討する。
しかし、小売り業は自由競争の激しい世界だけに課題も多い。
宮下店長は「大手流通の進出には、地域小売業者の理解が得にくい。坂城町の場合は町が積極的に仲介し、地元小売業者らと調整できたから」と内情を語る。
そもそも商店街の衰退に対して「大手が郊外型大型店舗を出店したのが原因」との批判が絶えずある。商店の中には大手が移動販売事業を手掛けることに警戒感が強く、広域のサービス展開は容易ではないのが現状だ。
民間の状況について町田秀俊・県経営支援課長は「大手と地域小売店がそれぞれの役割を踏まえた上で連携していくしかない。その仲介のため行政の役割も重要だ」と強調する。
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by home_bt
| 2011-12-04 00:25
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